香川県高松市にて屋根修理〈瓦屋根の漆喰工事〉
ご依頼のきっかけと当社からのご提案
今回の現場は香川県高松市、築38年目の瓦屋根のご住宅です。
初めに、弊社にアンテナ撤去工事をご依頼いただいていました。
アンテナ撤去は、普段は見ることがむずかしい屋根の劣化状態が、直接確認できる機会でもあります。
そこで、棟の漆喰が剥がれ落ち、穴が空いているのを確認したため、お客様にご報告。
当日夕方、お客様立ち会いのもと本腰を入れた屋根点検に移り、お見積もりなどご相談の末、工事に踏み出されることに。
メンテナンスとして漆喰の打ち直し・瓦止めを施工させていただくこととなりました。

瓦はずっと頑丈に形を保ち続けるもののように思われますが、実は、長い年月気候環境にさらされることで、瓦はわずかに形を変えます。
設置当時のような完璧に組み合わさった状態は、気づかないうちにじわじわずれてくるのです。
瓦と瓦の間に、やがて隙間ができてくるようになってきます。
これはどうしても起こることで、使われている瓦が粗悪だから, etc というわけではありません。
そこで必要となってくるのが、雨水や湿気が内側に完全に溜まらないよう隙間を確保しながら、トラブルに繋がるような隙間は埋めるという処置。
ややこしく聞こえますが、要は、シーリング材というものを所々に糊のように打つことで、瓦の強度を上げます。
瓦が強風にあおられて飛んだり、ずり落ちたりすることを防ぐことができるもので、「ラバーロック工法」とも呼ばれています。
▷参考記事:瓦屋根修理における「ラバーロック工法」とは?
施工前

経年劣化を起こして漆喰は変色してしまっています。
ボロボロと崩れているところもあり、柔軟性、密着力はなくなっているため、しっかり雨水をブロックする力がありません。
漆喰は、さほど大きく目立つわけではないため見過ごされがちですが、雨漏り防止の観点から非常に重要です。
劣化したまま放置すると、ある箇所から雨水が浸入して内部に溜まり続け、天井裏まで到達して雨染みができることもあります。
大量の瓦が組み合わさってできている構造物ですので、その間を埋めるパーツが多大な役割を果たしているわけです!
施工中
旧漆喰の撤去

漆喰を詰める前に、古い漆喰や崩れた分の葺き土を丁寧に除去します。
ここを適当にやってしまうと、どんな良い材料を使おうと、密着不良が起こり短い期間で剥がれることに。
全く長持ちしない結果となってしまうのです。
写真では、漆喰より内側で瓦の土台となっている葺き土が、一部こぼれてきていますね。
これらもゴミになって施工の邪魔をしないよう、きっちり清掃します。
漆喰打ち直し

使用する漆喰の「硬さ」から、既に気を抜いてはいけないポイントとなります。
硬すぎると狭い隙間にまでぴっちりと押し込むことができず、柔らかすぎると、収縮した際ひびが入りやすいなどの問題が。
▷参考記事:瓦ずれの原因や修理方法、失敗しない修理業者の選び方を紹介

コテ(漆喰やパテ等に用いる工具)で扱う時、密着力を確保しながらも形を保つ粘度に調整しておきます。
そうして密着不良が起こらぬよう、空洞ができないよう詰め込む作業は、感覚を集中しなければならない作業です。

元々は劣化で崩れてきていた漆喰ですが(1枚目黒い箇所)、打ち直し後は生き生きとした状態へ。

周囲に漆喰が付着するので、それらはきちんと拭き取って美しさを崩さないようにします。
表面をなめらかに、デコボコが目立たないよう工具の平らな面を押し当て、整えます。
瓦止め

まず、接着力を高める下塗りを行った上で、各々の瓦にシーリング材を打っていきます(黒っぽいところ)。
ただし、適切な雨水の排出を促すため、全ての隙間を塞ぐことはありません。
使用するシーリング材は劣化しづらく、日ごろの寒暖差の影響でダメージを受けにくい性質。
施工箇所が多いため、屋根の見た目を害さないようにスマートに仕上げることを大切にしています。
今回は、白よりも目立ちにくい濃灰色のものを使用することに。

冠瓦など頂上に近い重い瓦も、しっかりとロック。
瓦ひび割れ補修

こちらは補修前のひび割れです。

瓦止めに用いたシーリング材で、ひび割れ箇所に充填を行い、雨水の侵入を防ぎます。
瓦の交換が必須ではないひび割れに対してこのような処置を行います。
▷参考記事:屋根材の欠け・ひび割れは危険?放置で起こるトラブルと正しい対処法
完工
3日間で全工程完了となりました。
今回、瓦止めも併せて行いましたので、屋根全体の強度が上げられたことと存じます!
日常だけでなく、台風や激しい雨、地震などイレギュラーなダメージに対しても、揺らがない屋根に生まれ変わりました。
これからも、数年おきに瓦屋根の様子をチェックしながら、大きな被害が起こる前にメンテナンスしていきましょう!
担当者のコメント
この度は、株式会社PlanBeeにご依頼いただきましてありがとうございました。
スレート屋根などと異なり、非常に頑丈で長持ちする印象がありながらも、繊細な手入れを必要とする瓦。
その代わり、メンテナンス時期を無視せずきちんと行っておけば、実際に人生丸ごと一緒に過ごせるような強い建材であることは確かです。
弊社では、屋根がお客様の日々を守るものであることを意識し、何よりも安心のための工事を行わせていただきます。
訪問業者に指摘された、費用をあまり出せないが心配である、現地調査してほしいなど、お困りごとはPlanBeeまでお聞かせください!
▷参考記事:屋根の劣化の種類について紹介!該当項目があれば無料点検を受けよう
| 現場住所 | 香川県高松市 |
|---|---|
| 施工内容 | 屋根修理〈瓦屋根の漆喰工事〉 |
| 施工箇所 | 漆喰部分 |
